社団法人 福岡県助産師会

福岡県助産師会は、助産師が自主的に運営する職能団体で、全国組織の(社)日本助産師会の福岡県支部として、母子とその家族・女性のために活動をしています。

会長挨拶

一般社団法人 福岡県助産師会会長就任にあたり

福岡県助産師会会長 上野恭子

 沖縄県では梅雨入りし初夏のきざしを感じる今日この頃、熊本地震で多くの方が今も避難所生活を余儀なく送られています。お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 福岡県助産師会会員の皆様におかれましては、日頃より会の発展にご協力いただき厚く御礼申し上げます。この度、福岡県助産師会会長を拝命いただき皆様のご協力をより一層お願いいたします。
 私は、国家公務員共済組合連合会浜の町病院で助産師としてスタートいたしました。
当時、年間出産数1300例前後「妊娠と思ったらすぐ予約しないと入院できない」状況で、8時間勤務の中で7例の出産介助を行ったこともあります。夜勤勤務者は助産師のみ4名、新生児数20~40名、助産師として自立できる環境を提供していただき、とても貴重な助産師の在り方を考えることが出来たと思っています。社会の変化とともに、周産期医療現場は管理分娩、管理分娩に伴う機械管理、少子高齢化に伴う周産期病棟の再編と大きく出産を取り巻く環境が変わってしまった時、今までの助産師としての働き方も少しずつ変化していきました。その変化を見据えて改めて助産師の今後、未来を考えていければと思います。

 福岡県助産師会の平成28年度、スローガン「 つながるいのち、ひと、組織 」
 福岡県助産師会の平成28年度、中期目標 「 助産師活動の組織的推進と専門的質向上 」
を掲げています。」

 改めて助産師の役割を考えた時、「産婆」という言葉があります。2014年、朝日新聞グローブの中にドゥ―ラ(産婆)の役割を「人は生まれる時も死ぬ時も、未知の世界にこぎだしていく。二つのドゥ―ラの役割はとても似ている」と記されています。女性のライフサイクルに寄り添い、新しい命の誕生・その母子を支え見守り、終末期の場面でも見守る。
人生から旅立ちを支える「産婆」の役割は、日本で開業助産婦が生きいきと地域の母子を見守っていた姿がよみがえってきます。
 自然分娩とは、自然と人為の調和であり生命誕生に直接かかわる助産師は人為との調和について常に思考を深めていかなければ、科学技術の迷路に入り込んでしまう危険がある。
と語った方がいます。とても重く、真摯に受け止めなければならない言葉といつも思っています。
 母体に宿った小さな「いのち」は時節が訪れると母体に陣痛を起こさせ、自らも産道への適応を図りながら生まれてくる。古来よりいのちをつないでいく本来の自然な姿ではないでしょうか。
今の時代だからこそ、福岡県助産師会は先を見据えた活動、行動を実践し人々や母子に支持される組織でありたいものです。

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