社団法人 福岡県助産師会

福岡県助産師会は、助産師が自主的に運営する職能団体で、全国組織の(社)日本助産師会の福岡県支部として、母子とその家族・女性のために活動をしています。

会長挨拶

会長就任のご挨拶

一般社団法人福岡県助産師会会長 佐藤香代

会長 佐藤香代 

 2020年5月31日の通常総会において選任され、このたび会長に就任いたしました。1909(明治42年)に福岡県産婆会として設立されたこの会は、今年で111年目となります。重厚な伝統ある会を今後どのように発展させていくべきかを考えると身の引き締まる思いです。

 開業助産師を中心に構成されていた会は、今や勤務助産師(病院・診療所・地域・教育機関)が61.5%を占めています。したがって、勤務助産師、そしてこれから入会を考えている若者にとって創造的で魅力あるものにしなければ会の発展は望めないでしょう。助産師会は、その使命ともいうべき助産のわざの伝承と共に、施設で働く助産師の新しい知識や考え、若者の斬新な発想を取り入れる柔軟な姿勢を併せ持つ必要があります。風通しのよい組織で、誰もが「入会したい!」と思える助産師会をめざします。

 さて、今年の最も大きな出来事はCOVID-19の感染拡大でしょう。これは世界を恐怖に陥れました。ではなぜ今、この脅威のウイルスが生まれたのでしょうか?私には、人類を覚醒するために生まれたと思えます。助産師は言うまでもなく、女性の傍に寄り添う女性です。その根底が揺るがされる事態が訪れたのです。しかし一方では、私たちには思索の時間が与えられました。今行うことは闘いではなく、声を聴くことです。地球や自然、からだの声を聴き、思いやりを持ち協調することです。このような時だからこそ、私たちは結束し智慧を出し合う必要があります。事態が収束を迎えた時、今までとは異なる新しい価値観や世界があらわれることでしょう。

 女性の一生の中でエンパワーメントされる機会はいくつかありますが、とりわけ妊娠・出産・母乳育児の身体感覚を通した豊かな経験は、その後の生き方を変えるほどの大きなインパクトを持ちます。したがって女性を支える助産師には、独自の専門性を持ち自律することが求められます。自然や身体と向き合うことの意味、女性を信頼し添うとはどのようなことか、人生のスタート地点に携わることの自覚と責任を認識し、助産とは何かを実践を通して明らかにする必要があるのです。

 私たちには今、女性の尊厳を護り抜く覚悟とともに、この未曾有のときに学んだ協調や調和を図る柔軟な思考力とバランス感覚が求められています。

 すべての女性に助産の智とわざと愛を届けるべく、伝統ある福岡県助産師会の組織の一員として、自覚と誇りを胸に共に歩んでいきましょう。

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