年間計画
2023年度 福岡県助産師会 活動目標 スローガン 

<2022年度の活動評価と2023年度活動目標>

福岡県助産師会は、社会の変化に対応できる組織づくりを目標に、活動スローガン“つながるいのち、ひと、組織”を掲げ、組織改革、連携強化に努めてきました。
2022年度は、COVID‐19の流行が続く中ではありましたが、理事会は対面会議を開始しました。研修会もWEBが中心ではありますが、一部ハイブリットや対面を取り入れ、徐々に体制の変化に努めました。
研修は、時代のニーズに沿ったテーマ設定と日本助産師会の研修システムをいち早く導入することにより、全国から多数の申し込みがあり、成果を上げることができました。
委託事業は順調な伸びを遂げており、産後ケア事業の市町村との契約は17市町に増加しました。今後は増加を続ける事業に備え事務体制の強化をはかる必要があります。

ポストコロナの時代を迎え、今後は活動の幅を徐々に拡大していきます。引き続き組織改革を行い、かつ外部団体との連携を深め、多くの人々に助産師会の活動を知っていただけるよう広報の強化に努めます。
母子保健を軸に、すべてのライフステージにかかわる助産師としての専門性に裏付けられた活動の発展を推進します。

<2023年度スローガン>

つながるいのち、ひと、組織

<2023年度 目標>

助産師活動の推進と専門性の向上

1.会員の活動しやすい環境づくりのため組織体制を見直し、助産師活動の拡大・発展を図る
2.地域に根ざした助産活動の推進を図り、広く周知を行う
3.専門的教育体制の推進
4.会の運営を活発化するため、会館整備を行う

<趣  旨>

福岡県助産師会は、会員が心を一つにし、スローガン・目標のもとに、活動目標の実現に向け活動します

<2023年度 活動目標>

1.組織体制を見直し改革を行い、事業の活性化を図る
  事務体制、地区組織の整備
2.地域に根ざした助産活動を推進し、周知活動につとめる
 1)妊娠・出産包括支援事業の拡大・推進
 2)妊娠・出産にかかわる相談・教室及び女性の健康推進のための事業の活発化を図る
3.社会の変化に対応した専門的研修の実施
4.会館整備に着手する

一般社団法人 福岡県助産師会  2023年度 事業計画

目標行動計画担当
1.助産及び母子保健事業の実施及び普及・啓発活動に関する事業
1.子育て・女性の健康支援事業が充実する1)働くママとパパのマタニティスクールの開催(福岡市委託事業)
①毎月2回、年間24回開催する
②スクール実施のための人材の確保と育成
③感染対策の徹底
マタニティスクール
ワーキンググループ
(福岡地区)
2)マタニティスクールの開催(赤ちゃん本舗委託事業)
①再開計画 感染防止を取り入れた新しい形式での指導を考える
②身近な支援者として助産師が存在する事を伝えるとともに安心して子育てができる環境を作る
筑豊地区
3)オンライン母親教室の開催(北九州市委託事業)
①毎月1~2回、年間20回程度開催する
②他の母親教室に参加できない母子とその家族を支援する
③アンケート調査の実施
④スクール実施のための人材の確保と育成
北九州地区
4)妊娠・出産等に関わる相談支援事業(北九州市委託事業)
①電話相談を週5日(月~金曜日、9~17時)実施する
②実施ごとの評価の充実
5)電話相談、相談会・交流会
①電話相談を週5日実施する
②電話相談で受けた内容を反映させ、地区で相談会・交流会を開催する
③相談事業をHP、インスタグラム等を用いて広報する
子育て・女性健康支援センター
6)母子やその家族を対象とする健康教育講座を開催する
①孫育て講座
②母乳育児講座
③子育て講座
宗像地区
2.地域に根ざした母子保健活動を実施する1)妊婦健診公費補助事業の継続と充実
(県内55市町村と委託契約)
受託会員
助産所部会
2)産婦健康診査事業の実施
(北九州市・春日市・桂川町委託事業)
受託会員
3)出産前後小児保健指導(ぺリネイタルビジット)事業の実施
(北九州市委託)
受託会員
北九州地区
4)産後ケア事業の実施
(北九州市・飯塚市・嘉麻市・桂川町・宗像市・福岡市・糸島市・春日市・太宰府市・大野城市・筑紫野市・那珂川市・八女市・柳川市・大川市・みやま市より委託)
受託会員
5)妊産婦、新生児訪問事業
(嘉麻市・桂川町・八女市・柳川市・みやま市・大牟田市より委託)
受託会員
筑豊地区・久留米地区・筑後地区
6)地区助産師の活動の活性化を図る
①地区会員のニーズを把握し、活動計画を検討し、理事会へ報告とともに提案する
②地域の母子のニーズを把握し、活動計画を検討し、理事会へ報告とともに提案する(筑後地区:子育てサロン事業協力、久留米地区:子育て相談事業協力・歯科医師や助産師による講話の実施)
③行政との連携を図る
各地区理事
3.災害発生に向けての備えを行い、発生時の対応が迅速に行え、妊産婦・女性の支援が充実する1)災害時マニュアルの見直し、配布を行い、緊急時の連絡方法の周知徹底を図る災害対策委員会
2)全地区の会員連絡網の整備
3)ボランティア登録制度のシステム作成
4)行政関連機関との連携をはかる
5)防災用品、救援物資の点検・補充と設備管理
6)九州沖縄地区の助産師会間で、協定書をもとに連携支援する
4.すくすく赤ちゃん献金活動への協力強化1)献金箱の設置場所を増やし、積極的に募金活動を行う理事会
5.専門職能団体として社会の認識を高める1)広報活動
①ニュースレターの発行と会員及び関連団体への送付
②ホームページを充実させ、迅速な情報提供に役立てる
③インスタグラムにより、広く迅速な情報提供を行う
④TNCはじめてばこに福岡県助産師会のチラシを同包する
⑤助産師会ノベルティグッズの作成
⑥九州交響楽団マタニティコンサートで助産師相談コーナーを担当する
⑦TVや広報誌の取材を受ける
広報・渉外委員会


子育て女性健康支援センター
2)国際助産師の日のイベント
①助産師活動と助産師会を伝える
組織強化委員会
理事会
 
6.安心して、自信を持って妊娠、出産、育児が出来るよう支援活動を行う1)妊娠・出産包括支援委員会の活動
①産後ケア事業の拡大のため、自治体を訪問し交渉を行う
②現状に沿った産後ケアガイドラインの策定と事例検討会の実施
③三部会合同研修会を2回開催する
④委託事業全般の見直しを行う
妊娠・出産包括支援委員会
2.次世代育成支援に関する事業
1.助産師による思春期教育を推進する1)思春期健康教室の開催(北九州市委託事業)
①小中学生を対象とした思春期健康教室の運営
②性についての悩みを相談する場として助産師会が活用される
北九州地区
2)思春期保健出前講座の開催(久留米市委託事業)
①小中学生を対象とした思春期健康教室の運営
②性についての悩みを相談する場として助産師会が活用される
久留米地区
3)次世代の親づくり教育支援事業(春日市)への講師派遣
①中学生を対象とし、講話と妊婦体験・赤ちゃん人形抱っこ体験を行う
②会員数名が見学を兼ね執務する
筑紫地区
4)性教育を行う会員助産師数を増やす
①教材の整備と貸し出しを行い性教育を実施できるよう整備する
子育て・女性健康支援センター
3.リプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康/権利)の尊重、普及、活動に関する事業
1.助産師による女性のための健康増進を支援する1)電話相談
①相談員のスキルアップを図る
2)女性を対象とする講座(Web)を開催する
子育て・女性健康支援センター
4.助産業務の質の保証、並びに助産師の育成及び資質の向上に関する事業
1.専門職業人としての継続教育を支援する1)研修会の開催
助産師の専門的知識・技術の向上をめざし、CLoCMiPレベルⅢおよび産後ケア実務助産師に対応した研修会をオンデマンドで7回、対面で1回開催する
【オンデマンド研修】
①助産哲学とウィメンズヘルス 講師:福岡県助産師会会長 佐藤香代 
②乳児のフィジカルアセスメント 講師:久留米大学病院小児科 木下 正啓  
③乳児の成長・発達と運動能力 講師:山野井えみ「ままこや」代表:理学療法士 
④母乳育児支援 講師:「みかた」mama's care 宮尾久美子
⑤母子保健事業・施策 講師:産前産後サポートセンター心ゆるり 豊田晴子
⑥産後の母親のフィジカルアセスメント 講師:ブルームカイロプロクティック院長:山口康太
⑦女性のメンタルヘルスとその対応 講師)不知火クリニック 黒川駿哉(精神科医)
【対面研修】
⑧子育てに関する支援 講師:助産院笑望 高崎望
教育委員会
2)日本助産師会の活動への参加
①第79回日本助産師学会に参加する
②専門部会、地区研修会、各種研修会に参加する
会長 関係役員
3)開業助産師の専門職としての質を高める研修会の開催三部会
2.医療法を遵守した開業者の安全管理を徹底する1)安全対策
①助産所の安全管理・機能評価を実施する
②安全管理指針の周知及び管理徹底の促進をはかる
③ガイドラインの周知とガイドラインに沿った業務遂行
④部会間の問題共有と解決策・症例検討会の実施
⑤助産所自己評価・他者評価実施
安全対策委員会
助産所部会
保健指導部会
勤務助産師部会
2)安全対策スキルアップを図る
①安全管理研修会を開催する
②三部会合同事例検討会の開催
3.医療事故調査制度の周知並びに支援団体としての役割を確立する。1)医療事故調査制度に関する説明会実施
2)医療事故調査制度担当者選任と具体的な役割の確立
安全対策委員会
助産所部会
保健指導部会
勤務助産師部会
5.助産及び母子保健の調査・研究に関する事業
1.助産所の安全管理に関するデータが収集・活用される1)助産所部会
①助産所が全国助産所分娩基本データ収集システムに参加し、各助産所がデータの入力を実施する
②分娩と母体搬送事例のデータ集積を行い、理事会と日本助産師会への報告を正確に行う
助産所部会
2.子育て・女性健康支援センター事業のデータが収集・活用される1)子育て・女性健康支援センター事業である電話・オンライン・対面による相談の内容をデータ化し、分析することで、子育て相談の動向や課題、女性が抱える健康課題等を明らかにする子育て・女性健康支援センター
3.保健指導に関する事例報告のデータが収集・活用される1)保健指導部会
①新生児訪問の情報交換、事故事例、母乳育児支援のための情報収集を行う
②研修会の開催
保健指導部会
4. 助産及び母子保健の調査・研究の発展1)助成事業:会員からの申し出により、理事会承認に基づき、母子保健の研究に対して年間上限5万円の範囲で助成を行う
2)研究倫理審査
①研究倫理に関する研修会を行う
②研究倫理審査を行い、必要時提言する
理事会
研究倫理委員会
6.その他前条(定款第3条)の目的を達成するために必要な事業
1.一般法人として会が維持発展する1)会員増に向けた活動
①施設訪問、賛助会員の勧誘
②学生の研修会・事業参加優遇制度の活用
③助産師養成学校の学生にニュースレター送付、入会勧誘
④非会員への地区交流会への参加促進
⑤医療施設、行政へのリーフレット、助産所一覧の配布
⑥会員の勤務先一覧の作成
組織強化委員会      
常任理事・理事会
広報・渉外委員会             
2)会員サービスの向上
①研修会などの迅速な情報提供
②ホームぺージを活用した各種申込や書式のダウンロード
③会員のニーズの把握
3)地区の再編成
①地区の活性化を図るために、会員数が少ない地区の再編成を行う
②各地区が協同・連携し、助産師活動の活性化を図るとともに助産師の専門性を推進する
理事会
各地区理事
4)公益法人化を進める
①弁護士、行政書士、税理士、アドバイザー等と協議し、必要な書類を整える
②法人に関する勉強会を実施する
理事会
5)老朽化した会館の整備
①総会で方針を決定する
②ワーキンググループの始動
会館整備特別委員会
2.関連団体との連携をとり、様々な事業を行うための環境整備をする1)関連団体との連携
①福岡市子ども虐待防止活動推進委員会、福岡県HTL-V母子感染対策協議会、福岡母性衛生学会、福岡県公衆衛生協会評議員会、医療事故調査等支援団体連絡協議会、福岡市小児保健研究会、北九州市小児保健研究会、福岡県助産師活用推進協議会、福岡県家族計画協会等の関連会議に参加する
②福岡県周産期医療協議会に出席し、母体搬送時の医療ホットラインの活用に向け働きかける
③母子保健情報交換会・交流会の開催
会長および関係役員
理事会
2)議員・行政への要望
①行政(福岡県・福岡県内市町村)に出向き、助産師会の活動を説明する
②政策懇談会等に招かれれば参加し、関係性を築いていく
③要望書の提出
常任理事
妊娠・出産包括支援委員会
3)表彰に関する事業
①各表彰基準に該当する会員を候補者として推薦する
理事会
3.会の維持運営が適切に行われる1)収益事業
①駐車場賃貸事業
②モデルハウス賃貸事業
③ニュースレターへの広告掲載料
以上の事業より収入を得る
理事会       
広報・渉外委員会
2)委託事業に関する分担金の徴収
①受託した会員は、一律5%の分担金を会に支払う
②委託事業に関する事務作業を整理し、合理化を図る
3)公益法人化を見据え、会計士と顧問契約を結ぶ